2年生 生物の授業 ウニの人工授精と発生
今日2年生は、2時限からお昼をはさんで4時限まで連続の生物の授業がありました。
特別お昼をはさんだのには理由がありました。今日取り組んだのは、生物の受精と発生の実験で、ウニの採卵・採精子と観察、人工授精とその後の発生経過の観察で、受精後十分時間をかけないと発生経過(受精と受精膜の形成、その後の細胞分裂(2細胞・4細胞・8細胞・16細胞・・・))を観察出来ないからです。
バフンウニの雌雄個体(かんそく先の吸盤の橙色の個体が雌、白いのが雄)
採卵の様子(KCl溶液で神経を刺激して放卵させます)
採精子(卵子に同じ)
未受精卵、精子、人工授精直後の卵と精子の動き・変化を観察(美しい受精膜が現れる等)
実体顕微鏡40倍でも、発生途中の受精卵の集団を観察しました。
今日の受精と発生は比較的順調に進み、皆自分たちの受精したもので早いものは8細胞期くらいまで観察出来ました。受精したそれらの卵は、直木が継続飼育して、幼生まで約2週間育てます。その途中の各発生段階もスケッチする予定です。
愛農高校の農場6部門の中で、果樹部ではキウイの人工授粉、酪農部と養豚部では人工授精がなされています。哺乳類の受精と発生は普通直接観察出来ません。そこで、その様子にかなり近いウニで理解を深めることにしています。今日は3時間特別授業でしたが、皆かなり夢中で顕微鏡をのぞいていた姿が印象的でした。
[直木]
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